旅しながらの暮らしがしたい!キャンピングカーでの生活は可能?
かつては、持ち家・賃貸の二択が基本であった暮らし方。今は二拠点や他拠点での生活に加え、サブスク型の住居さえも登場しているほどです。
さまざまな暮らし方のうちのひとつが「キャンピングカー」での暮らし。海外ドラマや映画の中で見かけるような、キャンピングカーで各地を移動しながらの生活に憧れを覚えた方もいらっしゃることでしょう。キャンプ好きの我が家にとっても、キャンピングカーの購入はもちろん興味があるところです。
今回は、キャンピングカーで旅をしながら暮らすことができるのかを調査。週末キャンプに出かけるときに利用するだけでなく、キャンピングカーを日々の住まいとすることは現実的に可能であるかについて調べてみました。キャンピングカー生活で気になるあれこれをお伝えしましょう。
キャンピングカーで暮らすことは可能?
「キャンピングカーでの生活」と聞くと、皆さんはどのようなイメージを持っていますか?
私がイメージするのは、一面の海を見渡せる丘の上や、緑いっぱいの湖畔にキャンピングカーを停め、リクライニングチェアに寝そべりゆったりとくつろいでいる様子。まだ行ったことのない県、見たことのない景色を見て、日本中を旅する生活に憧れます。
かつては、キャンプが特別好きな方や、定年後の時間にゆとりがある人向けの印象があったキャンピングカー。オフィスに出社しなくてもリモートで仕事ができることも可能な現在、キャンピングカーで旅をしながらの暮らしは、老後の楽しみにとどまらないと言えるでしょう。
私も、仕事を全てリモートワークに切り替えてしまえば、北海道から九州まで働きながら、旅する暮らしができるはず!
しかし、キャンピングカーを住まいにと考えたとき、もっとも気になるのは「住民票」のこと。調べてみると、現在の日本の法律においては、キャンピングカーを住まいとして住民票をおくことは、ほぼ不可能と感じました。
住民票を置くためには、「生活の拠点」として認められることが必要。電気や水道などをキャンピングカーで使えるようにした場合であっても、生活の拠点として認められることが難しいだろうと言われています。
私がキャンピングカー生活をするならば?
我が家がキャンピングカー生活をする場合を考えてみました。
現在の我が家の住まいは分譲マンションなので、売却して手放すか、賃貸で貸し出すかをまず決めねばなりません。
手放した場合は、住民票を取るために新たに住居を借りることが必要。キャンピングカーに入り切らない荷物の置き場や、一時帰宅用としてコンパクトな住まいがあれば十分かなと考えます。
キャンピングカー生活を終えたときのことを考えて、現在の住まいを賃貸として貸し出すのもありでしょう。その場合は、荷物をトランクルームに預けることになります。しかし、キャンピングカー生活という新しい経験を経て、新たな価値観や考え方を身につけたあとは、果たしてそのまま同じ暮らしかたをするのかなと考えたりもします。
キャンピングカー生活で気になるあれこれを調査!
ウェブには、実際にキャンピングカー生活を経験した方の体験記が数多くあります。その中で、まずは気になるポイントをお伝えしましょう。
キャンピングカーはどこに停めるの?
キャンピングカーをどこに停めるかについては、多くの方が苦心されているようです。
キャンピングカーの乗り入れが可能なオートキャンプ場は、毎日使うとなると利用料金がかさんでしまいます。無料で使用できるキャンプ場もいくつかはありますが、数がそれほど多いわけではありません。
道の駅や高速のサービスエリアは、あくまで一次的な休憩や仮眠を目的としたもの。宿泊のため長時間駐車エリアを占拠してしまうと、他の利用者の迷惑となってしまいます。
オートキャンプ場以外では、道の駅や日帰り温泉などにある車中泊専用の有料の駐車エリアを利用される方が多いようです。一週間程度の長期間の利用が可能なところもあるようです。
また、お店や入浴施設を利用した際に交渉して、停泊させてもらったという方もいらっしゃいました。
いずれにしても、他の利用者や地元の方の迷惑になることは避けておきたいところ。車中泊に関する情報サイトなどで、事前の情報収集を!
使う水は?使った後の水はどこで捨てるの?
水は、車に搭載した貯水タンクから使用します。
シャワーやキッチン・トイレなどで使った後の水は、生活排水用のタンクや汚水用のタンクに溜まります。汚水は、ダンプステーションと呼ばれる汚水を処理する設備で排水。ダンプステーションは、オートキャンプ場や車中泊専用エリアなどに設置されている場合があるので、どの場所にあるのか下調べをしておくのがよいでしょう。
お風呂は?
キャンピングカーの多くには、シャワーが設置されているようです。
しかし、貯水タンクの水には限りがあります。タンクの容量がそれほど大きくない場合、家族が多い場合など、シャワーは利用せず主に銭湯や温泉施設を使うという方もいらっしゃいました。
電気はどこから使うの?
キャンピングカーの冷蔵庫やテレビで使う電気は、車の「サブバッテリー」から使い、走行している間にサブバッテリーに電気が溜まる仕組みとなっています。
しかし、より多くの電気を使えるようにするため、ソーラーパネルを取り付けたり、ポータブルバッテリーを利用したりと併用している方が多いようです。
イベントやレンタルでキャンピングカーを体験!
まずはイベントに行ってみよう
まずはキャンピングカーがどのようなものかを見てみたいという場合は、キャンピングカー専門の展示会などイベントに行くのがおすすめ。アウトドアイベントでキャンピングカーが展示されていることもあります。
私も、アウトドアイベントでキャンピングカーの展示を何度も見かけました。気軽に質問しやすく、体験してみることもできるので、検討している方はイベントをチェックしてみてはいかがでしょうか。
レンタカーで実際に体験を
キャンピングカーでの生活が自分にあっているかは、試乗だけではなく実際に宿泊して体験しておきたいもの。キャンピングカー専門のレンタカーショップや、一部のレンタカーショップでレンタルすることが可能です。
まとめ
キャンピングカーでの暮らしについて調べてみました。
リモートワークなど場所を選ばない暮らし方が可能ないま、キャンピングカーで旅をしながら暮らすことも、非現実的ではなくなっています。日本各地を旅し、その土地土地の四季折々の景色や味覚を楽しむ暮らし、いつかは経験してみたいものです。
ライター:MIKIKO.Y